快適な電車の旅。寝台列車でチェンマイへ!チケットの買い方からチェンマイに到着するまで

タイ国内の観光スポット

サワディ カップ! プラーマンです。

女子旅にも人気のタイの観光地『チェンマイ』。

移動時間を考えて基本的には飛行機での移動をオススメしているのですが、移動も旅行のうちと考えると飛行機でパッと目的地についてしまうのも何か味気ない。

そんな人にぴったりな移動方法が寝台列車での移動です。

チェンマイへの行きの移動を寝台列車、バンコクへの帰りの移動を飛行機を使うことで滞在時間が限られている旅行者の方でも、実質の移動でのロスを極力減らすことができます。

夜中の寝ている間にチェンマイに移動するので、チェンマイ到着後の朝一番から観光をする事が出来ます。そして、帰りは飛行機の時間を遅い時間にしておく事で晩ご飯をチェンマイで食べてからでもその日のうちにバンコクに戻ってくる事も可能です。

僕たち夫婦も実際にこの方法でチェンマイへの旅行に行きました。

通常の土日休みを使っての旅行でしたが、無駄な時間のない充実した旅行にする事ができて大満足です。

今回の記事では、寝台列車のチケットの取り方や乗ってみた感想や注意する点などを実際に寝台列車を使ってみた目線からレビューしていきます。

それでは始めていきましょう!

タイの寝台列車とは? 列車の特徴や料金について

チェンマイに行くための移動手段の一つに寝台列車を利用する方法があります。

寝台列車とは、その名の通り寝る事が出来る列車です。

通常時は座席になっていますが、夜間になると係員がベットメイキングに来てくれてベッドに早変わりします。

バンコクからチェンマイまでの寝台列車での移動時間は13時間ほどで、夕方にバンコクを出発して寝て起きたらチェンマイに着く様なイメージです。

寝ている間に移動が終わっているので、時間を有効活用しながら移動もワクワク楽しむ事が出来ます。

バンコクから出ているチェンマイ行きの列車は1日に4本あり、そのうち夜間に移動する寝台列車は2本です。

列車のタイプ出発時間到着時間
SPECIAL EXPRESS CNR(新車)18:1007:15
SPECIAL EXPRESS(旧車)19:3508:40

チェンマイ行きの寝台列車は出発時間によって列車のタイプが変わり、それぞれで値段が変わります。

また、同じタイプの列車でも座席の等級によっても値段が変わってきます。等級はこの二つのタイプの列車の場合は、一等車と2等車の2種類です。

寝台列車では無い昼間の時間帯の列車の場合には3等車などもあります。

1等車はエアコン付きの個室です。1部屋に上段、下段の2つのベッドがあります。

2等車はエアコン付きの車両で、個室にはなっていません。上段、下段にベッドがあり、通路との仕切りはカーテンのみです。

上段のベッドと下段のベッドで料金が変わり、下段の方が若干高い金額に設定されています。

新車1等車2等車
上段1653バーツ1041バーツ
下段1453バーツ941バーツ

※ 一人で1等車を一部屋チャーターする場合は2453バーツ。

旧車1等車2等車
上段1453バーツ1253バーツ
下段841バーツ771バーツ

※ 一人で1等車を一部屋チャーターする場合は1953バーツ。

1等車は1つの列車につき1車両分しかなく、10部屋程度しかありません。

その為、すぐに売り切れになってしまう人気の席になっています。

1等車の場合は個室なのであまり関係ありませんが、2等車などの場合は下段の席をオススメします。 主な理由は以下の通りです。

  • 下段には窓があるが、上段には窓がない。
  • トイレなどに行きやすい。
  • 上段はエアコンの送風口が近いので寒い。

ただし、下段をオススメするのは基本的にはひとり旅の場合です。

例えば2人での旅行の場合、快適という理由で二人ともが隣り合った下段を予約すると上段に知らない人が入ってきてしまう可能性があり微妙な状況になってしまいます。

まだベッドの状態であれば顔を合わせる事もなく良いのですが、座席の状態では上段の知らない人と相席の状態になってしまいます(笑)。

時期にもよりますが、寝台列車は意外と人気なので上段だけ空いている状態でも埋まっちゃうこともあるんですよね。。

チェンマイ行き!寝台列車のチケットの買い方

チケットの予約はオンラインでの予約か、駅の窓口で直接予約の2種類の方法があります。

窓口で予約する場合は、駅構内の窓口に並び予約したい日付、電車の時間、等級や座席の位置を伝えましょう。

日本からの旅行の場合は、現地到着後に予約をしていては席の確保が出来ない可能性もあるのであらかじめオンラインで予約しておく方が良いでしょう。

オンライン、窓口に関わらず30日先までの予約しかする事が出来ません。

人気の1等車の席を予約したい場合は、予約日の30日前に予約することをオススメします。

日本からでも予約可能!オンライン予約の仕方

まずはタイ国鉄の公式ページにアクセスしましょう。

タイ国鉄公式のチケット予約ページはこちら

  1. タイ語表記になっている場合は、英語表記に変更しましょう。
  2. チケットを予約するには、アカウント登録とログインが必要です。
    まずはアカウント登録をします。Register の文字をクリックします。

Registerの文字をクリックするとこの画面が出てきますので、それぞれ必要な項目を記入していきましょう。

  1. Gender 性別 / Male(男性)かFemale(女性)のどちらかにチェック。
  2. Foreigner ? 外国人? / 日本人なので、ここにチェックを入れる。
    この項目にチェックを入れることで、以下の項目が外国人用に変更されます。
  3. Passport Code パスポート番号 / パスポート番号を入力します。 ※必須
  4. Phone Number 電話番号 / 任意
  5. Email / Eメールアドレスを入力します。 ※必須
  6. Password / パスワードを入力します。 ※必須
  7. Confirm Password / 確認の為にもう一度同じパスワードを入力します。 ※必須

全てを入力できたら『Confirm』をクリックして次に進みます。

このような画面がポップアップするので、登録したメールを確認しましょう。

タイ語のメールが届くので、ひょっとすると迷惑メールなどのフォルダに自動的に入れられてしまっているかも知れません。注意して探してみてください。

メールボックスの中にこのようなメールが届きます。タイ語のメールが届きますが、添付の画像はGoogleの機能で日本語に翻訳したものです。

このメールの中の『パスワードを再設定する』をクリック。

このようなページに飛ぶので、パスワードを入力してパスワードをリセットします。

もともと登録したパスワードをそのまま入れても問題ありませんでした。

その後『Login』をクリックすると、ログインする事が出来ます。

ログインが出来たらHomeから出発地、目的地、予約した日にちを入力します。

入力が出来たら人数を選択して、『Search』をクリック。

列車を選択するページに飛びます。チェンマイ行きの寝台列車の場合は、上記の2つのどちらかです。 列車のタイプや出発時間などをもとに乗りたい列車を選択して『Choose』をクリック。

列車が決まったら座席の等級を選択します。

オススメは1等級ですが、人数や予算を踏まえて選んでください。

予約したい等級を選択して『Choose』をクリック。

等級を選択したら次は座席を選択します。

予約したい座席をクリックして選択する事が出来ます。 すでに予約済みの座席をアイコンで確認する事が出来ます。 アイコンで男性、女性、お坊さんを確認する事ができるので女性の一人旅でも安心ですね。

座席を選択すると、予約者の確認画面になります。

登録した内容と同じであれば特に変更する必要はありません。

このまま支払い方法の設定に進めば予約は完了です。

チェンマイに行くなら始発のフアランポーンから乗るのがオススメ

チェンマイ行きの寝台列車に乗るのなら、フアランポーン駅から乗ることをオススメします。

その理由は、この二つです。

  • 発車時間の遅れがない為、時間が読みやすい。
  • 記念撮影をする時間を作れる。

海外の電車、特にタイの電車なんて定刻通りに発車しないだろうと思っている方も多いかもしれません。

しかし、フアランポーン(バンコク)駅は寝台列車の始発駅となっているため遅れる事がなく定刻ぴったりに発車します。その為、時間も読みやすい。

そして出発時間の30分以上前からホームには列車が停まっており、チケットを駅員に見せれば先に列車の中に入る事も可能です。

ホームには出発を待っている沢山の列車が並んでいるので、出発前の記念写真を撮ったり列車の中を探検したりする事もできます。

せっかく早めに到着したのに、撮影に夢中で乗り遅れちゃった! なんてことのない様に気をつけてくださいね。

寝台列車に乗るなら一等車をオススメする理由

チェンマイ行きの寝台列車には『新車』と『旧車』があります。僕たちが乗ったのは『新車』ですので、『旧車』とは設備などに違いがあると思いますので、注意してください。

一等車と二等車の違いをそれぞれ比較しながら解説していきます。

一等車の最大の特徴は個室である事。個室であるが故にこんなメリットがあります。

  • プライベートな空間。
  • エアコンの風量の調整と、風向きの調整ができる。
  • 電気をOFFにする事ができる。
  • 自分たち専用の洗面台がある。

それぞれ説明していきます。

プライベートな空間。家族旅行や恋人との旅行にぴったり。

オープンな二等車に比べて、一等車は完全な個室です。

周囲の目を気にする必要もないので、だらけた格好でくつろいでも大丈夫です!

隣り合った個室の間にはドアがあり、ドアを開ける事で2部屋をつなげる事もできるので3人以上のグループでも別々になることはありません。

わいわい楽しく旅行することが出来ますね!

そして意外にも周りの部屋の音が聞こえることはあまり無く静かです。

エアコンの風量の調整と風向きの調整ができる!

2等車の場合はエアコンが共用なので、勝手に調整したりすることは出来ませんが、一等車は個室なので自分たちしかいません。

ですので、自分たちの好きな様に調整する事が出来ます。

調整できるのは風量と風向きのみで温度の調整はできません。

二等車も含めて、温度の調整は係りの人に相談してみましょう。寒いことを伝えればひょっとすると温度を調節してくれるかもしれません。

2等車を利用した友達は、実際にお願いしてみたところ温度を調節してもらえたらしいです。

電気をOFFにする事が出来る! これで朝までぐっすり。

電気が付いていると熟睡できないって人もいるのではないでしょうか。

二等車は通路との間にカーテンが付いてはいるものの、通路の電気が消えることはありません。

寝る時間になってもずっとつきっぱなしです。

それに比べて一等車は個室なので、電気のスイッチを自由にON、OFFする事が出来ます。

枕元には読書灯も付いています。

一等車の個室には専用の洗面台付き!

チェンマイ行きの場合、最後尾の車両のみが1等車用に使われています。

ですので、一等車の部屋数は10部屋程度しかありません。

一等車用の車両の最後尾に、トイレが2部屋とシャワールームが1部屋あります。

トイレやシャワールームの空き状況は、個室内のモニターで確認する事が出来ます。

部屋数が少ないので、トイレが空かなくて困る様なことはほとんどありません。

個室の中には、鏡がついた洗面台があります。 寝る前や起きた後の歯磨きなどが自分の部屋でできるのは便利です。

電源やUSBの差し込み口は、下段、上段どちらにも付いているので安心してください。

バンコク出発からチェンマイに到着するまで。列車に乗るときの注意点とは

寝台列車には食堂車はありません。車内で食べ物を買う事が出来ないので、必要な人は食べ物や飲み物を買って持ち込みましょう。

常温ですが、飲料水は一人1本支給されます。300mlくらいの小さめのペットボトルです。

フアランポーンの売店にも多少は売っていますが、あまり品揃えは良くありません。

駅に向かう前に買っておいた方が良いでしょう。

ただし、アルコール類の持ち込みは不可です。 注意事項としてアナウンスでも流れます。

うっかり持ち込まない様に注意しましょう。

長時間の移動になるので、乗り物酔いが心配な方は酔い止めを準備しておくと良いです。

飛行機や船ほどではありませんが、横になっていると結構揺れを感じます。

酔い止めはコンビニでも5バーツくらいで購入できるよ!

紫色のものと青色のもの、どちらも酔い止めだよ。

発車後2時間ほどすると、係りの人がベットメイキングに来てくれます。

乗車してチケットを確認する際にその様に説明してくれますので、覚えておきましょう。

僕の身長は180cmほどですがベッドの状態になっても窮屈に感じる事なく、くつろぐ事が出来ました。

エアコンの風量は微風に調整していた場合でも、ドアの隙間から廊下の冷たい空気が入り込んできます。

それだけでも夜間は寒く感じる人もいると思うので、長袖などの準備もしておいた方が良いです。

しばらくのんびりと過ごした後、上のベッドに移動しました。

上の方がエアコンの送風口が近くて寒いかもしれないという理由で、下のベッドが奥さんで上のベッドが僕です。

壁の横にあるステップを使って上のベッドへ。上のベッドにもモニターがついています。

時刻は12時くらい。バンコクを離れて山道に入る様になると、携帯の電波が入りにくくなってきます。 ほぼ圏外の様な状態から停車駅が近ずくと電波が復活、といった繰り返しになります。

携帯の電波も不安定になるので、翌日のチェンマイでの観光に備えて寝ておきましょう。

チェンマイに到着! 朝一からチェンマイ観光を楽しもう!

到着の1時間〜2時間ほど前にベッドを片ずけに来てくれます。乗車時の説明で、何時に片ずけに来るかを教えてくれるので、その時間までには起きておきましょう。

ベッドの片ずけが終わったら、顔を洗ったりするなど到着までに準備をしておきましょう。

そして、いよいよチェンマイに到着です。

乗客が一斉に降りるので、『こんなに沢山乗ってたんだ!』と驚くかもしれません。

そのまま駅から出ると、ロータリーのところでソンテウなどの呼び込みが待っています。

市内まで150バーツなどと言われますが、通常より若干高めの料金になっています。

とは言っても数十バーツ(100円程度)の差なので、気にならないのであればそれで乗ってしまっても問題ありません。

少しでも安くしたい場合は、断っていれば勝手に値下げしていってくれるのである程度のところで妥協して乗るようにするか、グラブを使ったり駅から少し歩いてから流しのソンテウを拾うなどすると良いでしょう。

【まとめ】バンコクからチェンマイで寝台列車で行く方法

今回は、バンコクからチェンマイへ寝台列車で行く方法について紹介しました。

もう一度簡単にまとめます。

  • バンコクからチェンマイまで電車で移動する場合の所要時間は約13時間で、夜間に移動する寝台列車は1日に2本ある。
  • 寝台列車を利用する事で、夜間の寝ている間に移動する事ができるため時間を有効に活用できる。
  • また、飛行機などとは違ったワクワクとした旅行気分を味わう事もできる。
  • 座席には1等級と2等級があり、2等級に比べてチケット代は高くなるが1等級の座席がオススメ。
  • 予約は30日前から可能で、人気の1等級の座席はなるべく早く予約をした方が良い。
  • 窓口での予約とオンラインでの予約があり、日本からでもオンライ予約をする事ができる。
  • 出発駅は始発であるフアランポーン駅にする方が良い。その理由は、始発であるため定刻通りに出発する為。また、時間に余裕があれば停まっている電車をバックに記念写真も撮れます。
  • 車内に食堂車はないので、食べ物や飲み物は予め準備しておこう。ただしアルコールは持ち込み禁止の為注意。
  • ベッド(シート)は身長180cmでも窮屈に感じる事がないくらいの余裕がある。
  • エアコンが効き過ぎて寒い場合もあるので、長袖の上着があると良い。

13時間という移動時間を聞くと飛行機一択の様に感じますが、しっかり計画を立てて上手く活用すれば、時間を無駄にすることなく快適で楽しいチェンマイ旅行にすることが出来ます。

是非一度は寝台列車を使ったチェンマイ旅行を体験して頂きたいです。

修学旅行のような、普段とは違ったワクワクのある旅行になりますよ♪

それではまた!

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